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2006/08/17

会話をどう授業するか

今日は朝もはよから大学の第二言語教育センター(意訳)主催のワークショップに行って参りました。ハワイに戻ってから完全に夜型生活になっている身には少し辛いものがありましたが、面白そうだったので頑張って起きてみました。
ワークショップのテーマは「カジュアルな会話の教え方」。キャンプで教えているときは、皆なかなか日本語で話したがらないので困っていたのですが、今日のワークショップで少しヒントがもらえたような気がします。普段の授業以上に頑張ってノートテイキングしてしまいましたよ
私がなるほどーと思ったのは:

いきなりL2(第二言語)で話させるのではなく、最初はL1(第一言語)で話させなはれ。
 トピックやシチュエーションを与えていきなり「さあ、話しなさい」と言われても学習者は何を言えばいいのか分からないし、躊躇しやすい。だから、まず最初に学習者のL1で話してもらう。だって、L1での会話では学習者は既にいろんなことができるんですもん。で、L1で話した後にその会話を分析して、どの言語にも共通の普遍的なpragmatics(語用論。会話の構造かな。)を学習者に認識させる。例えば、
A: flockeさん、ご出身はどちらですか? [question]
B: あ、神戸って分かりますか? [establish the viewpoint]
A: 地震があったところですよねえ。 [aclknowledgement, show impression]
B: そうなんですよー。[acknowledgement]
A: 地震は大丈夫でしたか? [follow-upquestion]
というように、自分達の会話がどのように進んだのかを学習者に考えてもらいます。そして、次にL2で
A: question
B: establish the viewpoint
A: acknowledgement/ show impression
B: acknowledgement
A: follow-up question
という構造を持った会話を考えます。こうすれば、学習者がメタ言語的な考え方が出来るようになり、より自然なL2会話を身につけられるそうです。
個人的には、メタ言語的考えということにプラスして、L1で最初に話せることで学習者も話すことへの恐怖が少なくなるんじゃないかなーと思います。

最初に会話をして、それを自分で振り返ってもらう
 最初にクラスメイトなどと会話をした後、自分の会話の仕方は何があまり上手でなかったのか、何が上手くできたかなどを振り返ってもらう。そうすることで、自分の会話ストラテジーを認識し、何ができるようになりたいか意識する。(ついでに教師は学習者のニーズも探れる!)

要するに、自分の話すことについてメタ的視点を養いなさい、ということなんですよね。会話の授業って、予め用意されたダイアローグを丸暗記という感じが多かったんじゃないかと思うのですが、自分に必要なことを自分で選択して話せるようになるには、こういう会話そのものに学習者が意識を払う授業は役に立つんじゃないかなあ。もちろん、L1の時点での会話は人によって違うでしょうからクラス全員が同じ会話を練習するわけでないですが、クラスでシェアすることでいろいろなバリエーションを知ることができるし、そもそも会話なんて毎回違うんですからL2でもクラス全員が同じ会話をする必要ないですよね。学習者が同じL1という状況だからこそ使える方法ですが、授業にL1をズバリ持ち込むというのはなかなか新鮮でした。
この他にも、会話の練習の際の状況設定の仕方(どういう状況でどういう人たちがどういうことに関して話しているのかとにかく具体的にしなさい)とか、テストの方法とかお役立ち情報がたくさんありました。早起きしてよかったなー。

なんだか小難しいことを書いてしまいました。ごめんなさい。
ああ、ワークショップに参加したら、また教えたくなってきた!うずうずうずうず
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コメント

非公開コメント

そうなんよねえ。母語でも何かを伝えるのってほんま難しい!と、論文を書いていて痛感する今日このごろ。。。

L1を積極的に使うのってどんな外国語でも(日本語でも英語でも)基本になるのかもね。外国語を話せるようになるには、母国語で自分の考えを相手に伝えられることが前提だからね。
私は英語どころか日本語もおぼつかないのでご指導くださいまし^^。

うん、L1を積極的に使うのは目からウロコだったよ。
flocke先生は日本語指導しかできないけど、それでもよろしければ。笑

ちわ(^^)やたら英語ネタに反応してしまうmanateeです。
L1で先ず会話させるって興味深いね。確にノンネイティブ同士がいきなりL2で話すと会話につまるし、会話も弾まないよね。
flocke先生、今度会ったら指導してくださいまし。

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